健康診断は受けたくない

 振り返れば、もう20年以上健康診断を受けてない。東京の会社員時代は毎年一回義務として受診せざる得なかったが、脱サラしてBarを経営してから、そして金沢へ帰郷した後も、健康診断には全くご無沙汰である。

 周りからはきちんと健康診断を受けるようしょっちゅう促される。未受診は良くない態度のように側からは見えるかもしれない。だがしかし、冷静に考えれば考えるほど私はこれで良いのだ、と勝手に思ってしまう。

 医療は専門分野の最先端だし、医者には誰もが簡単になれるわけではないし、だから私は医学の世界には特別な尊敬の念を抱いているが、しかし私は医学の何もかもに信頼を寄せてるわけでは決してない。

 医者の多くは良心的だと思うが、しかし中には人の健康よりカネ儲けばかり考えてる医者もいるようで、もし下手に健康診断を受けたりしたら、問題がないにも関わらず用心のため高額の薬を薦められる可能性がないとも限らない。

 私はこの20年間、ムヒのような痒み止めの塗り薬か、リラックスする為の目薬しか使用したことはなく、幸いにも錠剤や粉末の薬は飲んだことがなく、サプリメントもこれまでただの一度も口にしたことがない。

 野菜、魚、肉…好き嫌いなく食事を摂り、適度な運動に励み、読み書き、そしてボランティアなどに参加、感情を活性化させ、理性で物事を判断する…それらの行為こそが人にとって最良の健康法なのだと確信している。

 現在の医学、特に西洋医学は本当に信頼に値するものなのか。実際の薬に限って言えば、数ある難しいカタカナ名のものより、漢方薬の方がまだマシなような気がするが、これは単なる偏見だろうか。健康の為に薬を処方するなんて本末転倒も甚だしいのでは? ともかく、薬物漬けの人生など真っ平御免である。