2015年夏雑感

 今夏、7月下旬から8月上旬の二週間、もの凄く暑かった。全国的に史上最高の暑さだったかもしれない。暑過ぎるのか、セミの鳴き声は頼りないし、蚊に刺される頻度は減ったし、ゴキブリの出没も少ない。ハエはなぜか一匹も見ていない。2011年以降、微妙に変化してきたような…気のせいか?

 それにしても、2020年夏季東京オリンピックは、7月24日開幕し8月9日閉幕する。まさに一年で一番暑い時期に開催されるわけだが、つくづく狂気の沙汰だと思う。選手があまりに気の毒。死者を出し世界中から批判されるかもしれない。新国立競技場のイザコザやエンブレムの盗作?騒ぎなど問題も引きずる。今のうち東京オリンピックは返上宣言した方がいい。2020年夏季オリンピックは別の場所で開催した方が無難だ。

 1964年の東京オリンピックは10月に開催された。50年前のオリンピックに「さわやかな感動」イメージがつきまとうのは、なにより秋の涼しい時期に競い合ったスポーツの祭典だったからだ。

 とてつもなく暑い夏とはいえ、しかし8月もお盆を過ぎると、ほんのわずかだが暑さはやわらいできた気がする。夕刻時、散歩に出ると大気にやさしさを感じるようになった。涼しくはないのだが、刺すような強烈な熱さは遠のいてホッとする。

 そして、日没がどんどん早くなる。9月の秋分の日まで約一ヵ月。この間、一日2分のペースでタ暮れは進行する。日没の推移を見ているだけで、昼夜の長短は時間的に直線的でないことを実感。太陽を周回する地球の軌道は楕円で、地球と太陽が微妙に近づいたり離れたり。また、地球自体の地軸の傾きとブレも感じる。空を見上げ、宇宙の神秘に感嘆せざるを得ない。

 ところで全国高校野球甲子国大会も大詰めだが、正直ほとんど関心がない。それでも初出場校を見たりすると新鮮な気持ちになるが、常連校ばかりだと本当につまらない。高知の明徳義塾や、西東京早稲田実業、そして福島の聖光学院…、さらに東海大の名が付くところ、それらの高校はどうしても好きになれない。前評判の高い強豪校などさっさと負ければいいと思っていたが…。

 世間はいろいろ慌ただしい(敗戦記念日の8月15日、他人事のように喋る安倍首相談話はヒドかった)。自分も世情に流され翻弄される庶民のひとりに過ぎない。脇道に逸れ、たまにはボンヤリのんびりしてみたいもの。