白い恐怖

 先週の大雪、というより豪雪にはたまげた。5日(月)から7日(水)まで時系列的に記述してみる。

5日。
 朝起きて外を見たら20〜30㎝の積雪。今回の雪は一月の60㎝より多く積もるかもしれない。なぜなら木曜日まで雪マークがつづき、しかも気温が極端に低いから。古民家に住んでる我が身として非常に心配である。

 「断続的に雪が降る」との予報はしょっちゅうだが、今回ばかりは「止むことなく雪が降りつづく」の表現がピッタリ。白い世界にスッポリ覆われるとシーンとして、街中にいても孤立感がひしひしと迫り不安になってくる。

 帰郷して9回目の冬を経験してるが、こんなに雪が多いのは初めて。子供の頃は毎年のようにあったけど…。埃っぽい春はあまり好きじゃないが、今年は別。早く暖かくなって欲しい。

6日。
 積雪量は昨日から倍以上の70センチになってしまった。まいったなぁ。こんなに降るとは予想外だ。昨日から今日、そして明日とさらに降り積もるだろう。気になってしょうがない。タブレットの天気アプリで雪雲の動向ばかり眺めてる。

 いくら気に揉んでも、空の状況はどうすることもできないが、とにかく一刻も早く雪が止んでほしいと願うばかり。一気にこれだけの大雪になると「三八豪雪」を嫌でも思い出す。子供の頃は無邪気に面白がっていたが、大人になるととんでもない。

 私は33年間東京で暮らしたので、その間の金沢の冬の事情はよく知らないが、おそらくこんな大雪はあまり無かったに違いない。太陽が恋しい、暖かい陽光で大量の雪を溶かしてほしい。

7日。
 雪が降り続いてる。もう1メートル近くになったと思う。今現在、築100年の我が家は必死になって耐えてる。明日の夕方には天気も落ち着き、雪も止むらしいが、こんなに空模様を気にして、一刻も早く時が過ぎて欲しいと願うのは初めて。
 
 昨晩、雪に埋まった町内のゴミステーションの周囲を一人で雪掻きしたが、久しぶりの重労働で腕が筋肉痛になりそう。ふと思ったが、決して無理はしないこと、そして一人で作業してはいけない。体力の過信は禁物、誰にも気付かれず雪に埋もれ凍死なんてことになりかねない。

 夕刻時、雪の切れ目にいつものスーパーマーケットへ行ったが、パンの棚からは売り切れなのかほとんど無くなっていた。みんな用心のため準備してる。流通は遮断された。さすがにこれだけ大量の雪が積もるとなかなか溶けてくれないだろう。

 今のところ、電気、ガス、水道のライフラインは何とか無事に機能してるが、もしこれらがひとつでもストップしたらもう終わりだ。