自然との調和、生き方の見直し

 先週末から、今冬最強の寒気団が日本列島を覆い、各地で大量の積雪が記録された。これでようやく本格的な冬が到来した気がする。

 金沢でもかなり雪が積もるかもしれないと覚悟していたが、しかし、それは今のところ杞憂、晴れたり降ったり、積雪はわずか。天気予報には雪マークがずらりと並ぶが、あくまでこれは降る予報であり、積雪の予報ではない。

 ところで、欧州は大寒波で大勢の死者が出ているという。地球規模では氷河期を迎えつつあるとの説も一方では有力。だがしかし、これもじつは温暖化の影響によるというから奇々怪々。なんでも、温暖化により大洋の海流が鈍化するらしく、それが原因で逆に氷河期を招くかもしれないというから甚だ厄介だ。

 結局、人類が自然を弄ぶことで、全体の秩序が乱れるのかもしれない。化石燃料原子力も要らない、太陽、風、河川、潮…など、自然界との調和こそ希求すべきとつくづく思う。

 冬至も過ぎて日中も少しずつ長くなり、日没は午後5時過ぎになった。1月中旬ともなると、確かに寒いが春はもうすぐという感じ。季節は移り変わる。自然は正直だ。

 15日の左義長はお正月の飾りなどを燃やす日。昨日をもって完全にお正月は終わり、新たなスタート。2017年初頭、世の中は政治経済を中心に慌ただしいが、本当は季節の風情を味わいつつ、もっとゆっくりしたいもの。

 何から何までスピードが重要視される時代、だから私のような呑気で鈍感な人間にはとても生きにくい。だが、無理して世の中に合わせるつもりはない。たとえ貧乏でも私はスローライフを実践するつもり、競争に加担して勝負にこだわる人生はまっぴら御免だ。