歴史に刻まれる

 窓からは雲ひとつない青空、いかにも清々しく爽やか。しかし、一歩外に出るとジリジリ焼けつくような日差しを受ける。もうエアコンなしに毎日を過ごすことはできないが、まだ序の口、夏本番を迎える頃にはどうなることか。

 序の口は暑さだけでなく、新型コロナにも当てはまり、首都圏では感染拡大が急カーブで再上昇、その影響から地方都市金沢でも感染者が連日増え続ける。おそらく近日中にまた緊急事態宣言が石川県でも発令される可能性は高い。

 先週、私は二回目のファイザー製ワクチン接種をした。一回目より二回目の方が副反応が強いと聞いていたので、ちょっと緊張したが、接種した当日も、そして二日目になっても副反応らしきものはほとんどなく、一回目と同様、注射を打った左上腕部が少し痛くなった程度だった。

 ワクチン効果に関しては当初の95%から今現在65%程度に落ちてるとはいえ、一週間から十日ほど過ぎれば抗体ができ、その後、新型コロナの恐れと心配から多少は解放される…と思いたかった。しかし、それはかなり甘い目論見のようだ(人それぞれだが、それでもワクチン接種はした方がいい)。

 新型コロナウイルスは想像以上の難敵。人類がワクチンを開発しても、それを嘲笑うかのように、このウイルスは変異を繰り返しながら我々に戦いを挑みつづける。いやはや、私たちは人類史上大変な時代を生きている。

 さて、今週いよいよ東京五輪が開催されるが、中止できなかったことを日本は後々まで後悔するだろう。開催途中で中止の可能性もゼロではないが、IOC組織委員会、菅政権、東京都、どうやら彼らはガソリンを被って炎の中を突破したいらしい。

 2020東京オリンピック、少なくとも最悪の五輪として歴史に刻まれるのは間違いなく、熱中症で選手やスタッフがバタバタ倒れるかもしれないし、新型コロナ感染者数が爆発的に増加するのは避けられない。