散歩したいけど

 7月が終わり、8月に入った途端、空模様は裏表がひっくり返ったように変化。朝から青空が広がりホッとする。北陸地方も長かった梅雨がようやく明け、新たな気分で毎日を過ごせそうだ。

 ところで、8月の声を聞くと、夏の盛りなのに寂しい気持ちになるのはなぜだろう。すぐ秋が訪れ、次第に冬が迫ってくる感覚に包まれるからかもしれない。真夏なのに! いや、真夏だからこそ寂しくなる。

 とはいえ、せっかく梅雨が明けたんだから、外に出てブラブラしたいと多くの人が望んでる。私のように車を持たず歩くことが大好きな人間は、あてもなく長時間散歩したいといつも思う。

 しかし、一年を俯瞰すると、気軽に歩き回れる期間はじつは意外と短い。長雨がつづけば家に足止め。梅雨明けした途端、今度は暑さによる熱中症が心配。秋になればなったで台風襲来による天候不順。雪やアラレが舞う曇天の冬空の下では、寒さに凍えながらとてものんびり散歩できたものじゃない。

 春は埃っぽく花粉症で我慢できないし、ようするに日本海側で暮らす私のような人間にとって、年間を通してのんびり散歩できるのは4月下旬から6月上旬まで約一ヶ月半、初夏の期間だけということになる。

 とにかく今現在は、新型コロナと熱中症に十分気をつけなければ。それにしても7月は台風がまったく発生しなくて珍しかったが、これから本格的な台風シーズンに見舞われるのでさらに要注意だ。

 新型コロナが猛威を奮う中、熱中症、台風…と多くの災厄が一度に襲ってくる。そして、地震はいつ起きてもおかしくないから、いやはや私たちは大変な時代を生きているようだ。それら自然災害だけでなく、国際情勢も不穏な雲行きで、明日どうなるかまったく分からない。