整理整頓のすすめ

 引っ越してから新居をより住みやすくするため、なるべく物を置かず、必要最低限を維持しようとしている。しかし整理整頓のため本棚は必要で、なぜなら本や書類の平積みほど乱雑な印象はないからだ。

 どうしても捨てられない本は私もかなり所有して、それらをケースに収納し押し入れに仕舞い込んだりするが、これはあまり上手な整理の仕方ではなく、別の用途で押し入れはもっと有効に活用すべきだろう。

 本はやはり本棚に並べるのが一番見栄えがいい。そういうわけで新たに本棚が欲しくなりAmazonなどで調べてみた。種類は多いが、大きさや形状や色など室内にマッチした品がなかなか見つからない。無駄な買い物はしたくないので本棚が本当に必要かどうか、もう一度家の中を見回す。

 節約したいのでなるべくお金は使いたくない、けれど整理整頓はしたい、だからオシャレで丈夫でしかも安価な家具や用品は欲しい、しかしそれらはかなりの容積を占める。人生においてそれほど深刻で大袈裟な案件にはなるはずもないが、場所の問題からこのジレンマに陥っている一般家庭は多いのではないだろうか。

 思い切って処分すればいいのだが、長年携えてきた物には愛着も湧くし、もう使わないことが分かっていても簡単には捨てられない。だから本棚や収納ケースを揃えてそこへ並べたり仕舞い込もうとする。

 とは言っても、本棚や収納ケースばかり増えて、住居空間が狭くなるのはやはりイヤである。一度、冷静になり部屋や押し入れのレイアウトを見直せば、意外にもかなりの空間の無駄使いをしてることを発見できるかもしれない。

 かなり前だが、年配の女性から言われたことを思い出す。「押し入れや棚の奥に仕舞い込んで、もし丸一年間そのままの状態なら、それはもう一生使わないからサッサと捨てたほうがいいわよ」また使うかもしれないと迷うこと事態、もう二度とそれのお世話にならない証、とも言われた。整理整頓上手になりたい。