ボッチは寂しくない

 昨日(29日)今年最後の日曜日は朝から青空が広がり爽やかだった。だが、大晦日から正月を過ぎてしばらくの期間は雨か雪の予報で、今日(30日)まで暖かく10度を超えていた気温も年明けとともに急降下し一桁台へ、ようやく冬を実感するだろう。

 今月は過ごし易かった。こんな暖かで穏やかな12月は経験したことがなく、手袋もしなかったしズボン下も履かなかったし、さらに就寝時のカイロはこの冬まだ一度も使用していない。冷たい北風は吹かず、金沢特有の「ブリ起こし」は皆無、雷がほとんど鳴らないなんて静か過ぎて気味が悪いほど。

 ところで、年末年始はNHKから民法までテレビ局は特番を組むが、それにしてもつまらない。普段からテレビはほとんど見ない私だが、新聞のテレビ欄を眺めただけで、ゲンナリする。

 くだらないテレビ番組のオンパレードとはいえ、それでも年末を迎えると、なぜかウキウキした気分になるのはなぜか。これは小学・中学の子供の頃から現在まであまり変わらず、しかし年明けと共に高揚した気分が サ~ と引いてしまうのである。だから私は年末がずっと続いて欲しいと願うほど。

 何でもそうだが始まる前の期待する段階が一番楽しいのは間違いなく、旅行でも、イベントでも、休日でも…みんなそう。年末と年始の関係はこれらと似ているのかもしれない。

 先週のクリスマス・イブは街中でそれなりに賑やかだったらしいが、一方「クリボッチ」という言葉が浸透していて、どうやらクリスマスをひとりで過ごす若者たちのことらしく、この「~ボッチ」が増加しているとのこと。

 我が身を省みるなら「~ボッチ」の先駆者だったと自負できる。クリボッチだけでなく、正月ボッチ、お盆ボッチ、休日ボッチ、つまるところ、年がら年中~ボッチだった。大勢でワイワイやるのが苦手、ひとりの方が気楽で好きだからボッチは全然寂しくなかった。

 年末の高揚した気分は薄れるが、この正月もボッチを貫き、読書したり映画を観たりしながら有意義な時間を過ごせればいい。