棄権はしたくない

 今現在、埼玉県で参院埼玉選挙区補欠選挙選が展開中で、投票日は今月の27日(日)に予定されている(もうすぐ)。主な立候補者は前同県知事の上田清司氏とN国党首の立花孝志氏の二人。

 立花氏はなんと参議院議員選挙比例区で当選したばかりなのに、議員を自動失職してまで新たに立候補した。上田氏はかつて衆議院議員だったが埼玉県知事へと転身、同知事を四期務め任期満了後、今度は参議院議員を目指している。

 無党派層からの支持を得て知事の椅子を狙っているのが立花氏で、上田氏には立憲民主党や国民民主党が応援している。共産党などは自主投票。自民党は独自候補を見送ったが、実質的には上田氏を支援していると見られる。

 私はこれまで選挙で棄権したことはないが、もし私が埼玉県民だとしたら、正直今回ばかりは棄権したくなる。なぜなら上田も立花も私から見るとまったくダメだからだ。よりマシな候補を選ぶのが選挙とはいえ、この両者、どちらを選んでもさらにダメになりそうだ。

 冷静に見れば上田の方が立花より人間的な意味でマシなように見えるが、自民党と同様に改憲を目指すような人物に投票するわけにはいかない。一方、立花の言動は支離滅裂、この人大丈夫か?と思わざるを得ず、単なる目立つためのパフォーマンスだけだとしても全く信用ならない。

 両者ともダメ。しかし、それでも私は棄権せず、とにかく投票行動はするだろう。上田と立花の両者の名は書かず、全く別人の名を書くかもしれない。あるいは不平不満のメッセージを書き連ねるかもしれない。無効票になることは分かっていても、抗議の意思を示すため投票だけはする。