NHK受信料の疑問?

 戦争や自然災害、そして予期せぬ事件・事故等など、それら理不尽な状況に投げ込まれた時とは別に、表向きは平穏な社会を日々生きる私たちにとって、一番腹立たしいのは「不公平」を実感した時だろう。

 今現在、私が日常生活を送る中でもっとも腹立たしく思うのは、NHKの受信料と消費税である。考えれば考えるほど、この両者は不公平で成り立っている。誰からも同額徴収するこの料金システムは、格差のない社会においてのみしか成り立たず、であればこそ格差が拡大する現在、逆に格差解消のため受信制度を見直し、消費税は廃止すべきだ。

 この10月から10%に引き上げが決まってしまった消費税はひとまず脇に置きNHK受信料について考える。私がNHK受信料はもっとも不公平な料金システムだと思うのは、

1. 四六時中テレビを見てる人と、まったく見ない人が、なぜ同じ料金なのか。(見ない人からもなぜ徴収しようとするのか)

2. 大豪邸で最新の大型テレビを何台も所有してる人と、小さなテレビ一台しか持ってない人が、なぜ同じ料金なのか。

3. 年金暮らしの高齢者やアルバイト・派遣等の低所得者と、何億も収入のある人が、なぜ同じ料金なのか。

 これらの事実(人=世帯)を知るだけで、あまりに不公平なことが分かる。

 仮にもNHKが「公共」を名乗るのであれば、公共放送にふさわしい姿勢を示さなければならない。少なくとも、同じく公共のガスや水道や電気のような料金体系にするべきだ。ガスや水道や電気は使用した分を払うように、同様にNHKも視聴した時間分の料金を徴収すればいいだけの話である。

 例えば月毎、20時間以内は200円、40時間以内は400円、60時間以内は600円、80時間以内は800円、100時間以内は1000円で、それ以上は見放題の1200円に設定すればよい。全く見ない人は勿論0円、基本料金は取るべきではない。ガスや水道や電気の料金を滞納すれば止められるように、受信料も払わない人には電波を遮断すればよい。

 公共を名乗るNHKだが、実態はほぼ国営に近く、みなさまのNHKどころか、安倍政権に忖度するNHKに成り下がっている。NHK問題は非常に深刻で、現状についてさらに考察し続けたいと思う。