危うい日本

 普通に考えるだけで日本の現状がとても危ういことが分かる。今や泥濘に立つ中古賃貸物件のような日本社会の有様。政治はオリンピックや万博などのお祭り騒ぎを演出し、国民の目を眩まそうと腐心ばかりしてるが、その間に刻一刻と日本全土を破壊する大災害が差し迫っている。

 最近、宮崎県沖で群発する地震は、まさに南海トラフ地震の前触れであることは疑いようがなく、この一年~二年の間に発生する可能性はかなり高い(起きて欲しくないが、いつか必ず発生することは誰もが認めざるを得ないだろう)。もしそれが起きたらオリンピックも万博もぶっ飛ぶどころか、日本経済は大打撃を被ることになる。

 日本はお祭り騒ぎをつづけて経済活性化を装うのではなく、再生エネルギーや防災システムに力を入れ、新事業を展開し、新たな雇用を生み出し、経済を安定化させる方向にシフトすべき……と当たり前のことを多くの人々が主張してるにもかかわらず安倍政権は聞く耳をまったく持たない。

 日本を蔑ろにするような政策ばかりの売国奴・安倍政権とその取り巻きに対し、一番怒らなければならないのは日本について真剣に思いを馳せる右翼のはずだが、一体どうしたのか。最近の左翼はダメだが、右翼はもっとダラシない。右翼とか左翼とか、保守とかリベラルとか、天皇制を支持するとかしないとか、それら以前の状況に今の日本はある。

 ちょっと振り返ってみよう。モリ・カケ問題は全然解明されていないし、統計不正問題もあやふやなまま、大事故を起こした東京電力福島第一原発はこの先何十年も何百年も不安定なまま負の遺産として残る。

 とにかく、安倍政権とは嘘をついて国民を騙すことでしか維持できない政権であり、NHKを始めとするマスコミのマインドコントロール下で私たちは生かされている。日本を救うため、2+2=4を受け入れる誰もが協力し合い、2+2=5や6の嘘つき安倍政権に「NO!」を突きつけなければならない。