連休はひとり

 27日(土)から10日間も続く大型連休。世間は騒々しく煽るので、行楽地はどこも賑わうだろう。しかし私はそんな世情に背を向けつつ、ひとりきりで連休を過ごすつもりでいる。

 家の中でもやりたい事がたくさんあり、とてもこなし切れないのが実情。こんな状況の私は幸せなのか不幸なのかを問うなら、もちろん幸せに決まっているが、目の前のやるべき事がなかなか捗らない事実に対し、実行力のない自分を自覚してちょっと消化不良でもある。

 寒い朝がここ数日続きエアコンのお世話になったが、日光が差すとさすがに午後から暖かくなった。大型連休に入り、金沢市内は観光客で溢れている。夜に街中を歩いてみたが、繁華街は人でいっぱい、特に路地裏の居酒屋はどこも満員で繁盛していた。

 私は遠出できないから、せいぜい馴染みのBarで飲むのが精一杯。いつもの店に足を運んで外国人の客が多いことに驚いた。店が繁盛するのは結構なこと。しかし一方で、売り上げが伸びず廃業する店もあちこち目立ち、生き残れるかどうか、明暗がハッキリして、厳しい現実が突きつけられる。

 それにしても金沢市内の中心部はホテルが乱立、建設ラッシュがつづき、この先大丈夫かと心配になる。とはいえ、大阪まで新幹線が開通すれば、金沢の観光需要はかなり長期間期待できるかもしれない。

 ところで、私は最近引っ越したのだけれど、歩いてみるもんだなぁ、つくづく思ったのは、新居のすぐ近くに銭湯を見つけたこと。市内からどんどん銭湯が消えて数が少なくなり、周辺からは無くなったのだと勝手に思っていたが、散歩ついでにまだ知らない道を歩いていたら古い銭湯を見つけた。

 家から歩いて5~6分ほど、こんな近くに銭湯があるとは驚き。この時世に、頑張って営業してるんだと思うと嬉しくなった。近いうち必ず訪れて、のんびりゆっくり湯船に浸かりたい。

 私は歩くことが大好きだ。金はかからないし、運動にもなるし、知らない道で意外な物も発見できるし、連休中はひとりでなるべく歩き回るとしよう。