必ず自分たちも巻き込まれる

 10月に入りどんどん日の入りが早くなる。すっかり涼しくなり、冷房も暖房も要らない陽気だが(台風が南風を呼び込み一時的に真夏日を記録したけど)、この丁度良い気候も短かく、すぐに寒くなるだろう。

 今度の冬はどうなるか。今年があまりに大雪(金沢)だったので、来年の積雪量は多分少ないと思う。しかし油断は禁物、二年連続大雪になる可能性もあり、気候変動でさっぱり予測が付かない。

 昔と違って気象衛星の進歩から、短期の天気予報はよく当たるので助かるが、さすがに三カ月先のような長期まで予報するのは難しい。災害が多発する今日、猛暑や台風や大雪に遭遇し、さらに地震が重なったりすれば最悪である。

 日本を縦断した台風24号は太平洋側に被害をもたらし、日本海側にはほとんど影響を及ぼさなかったが、一方、日本海を進んだ台風25号はひょっとすると北陸地方はかなり危なくなるかと心配し、なるべく陸地から離れて去って欲しいと願っていた。

 25号は陸地から遠かったので被害はあまり出なくホッとしたが、しかし土曜の夜から日曜にかけかなりの強風が吹いたので緊張した。本当にもういい加減にしてくれ、と叫びたい気持ち。今後益々台風は大型化し数も増えると予測される。これは米国を襲う大西洋のハリケーンも同様…いや世界中の問題である。

 ところで今朝は晴天、風も吹かず、とても穏やかな気候、音もしないので家にいるとまるで時間が止まったかのよう。何事もなく、いかにも平和な雰囲気が漂い、いつまでもずっとこんな状態がつづいて欲しいと思う。しかし、一歩外に出ると世の中は激動している。

 政治や経済を中心に、先がどうなるかまるで分からず、一大変革期に突入したとマスコミは喧伝し、庶民の不安を煽り、それで為政者に靡かせるため操っているかのようだ。

 確かに時代は変わる。少子高齢化と人口減少(日本)、一方で人口爆発と資源の枯渇(世界全体)、気候変動に情報技術革命、極右的政治の蔓延と格差拡大…そんな変化をスポーツや映画を鑑賞するようなわけにはいかず、いずれ必ず自分たちも巻き込まれる。