もう、うんざり

 もう、うんざり――とは言っても、政治のことじゃない。国会や政党や議員等に関しては、もう、とっくの昔からうんざりしている。今回のうんざりは天候のこと。こちら金沢では11月に入ってから連日、雨、雨、雨…、そして雷、雷、雷…、霰(アラレ)もときどき混じる曇天の空模様には本当にうんざり。

 10月は比較的好天がつづいたので、11月はその反動だろうか、それにしても長雨がいつまでもつづく。多少の雨なら外出も平気だが、しかし荒れ模様では気が滅入り、とても散歩する気分にはなれない。日が暮れるのがただでさえ早いのに、日光の射さない鉛色の雲の上空はより早く地上を闇に包む。

 北極を中心とした波打つ寒気団が現在ちょうど北と東の日本列島を覆っているのだろう、いずれ時が経てばふたたび天候は回復すると思うが…長雨はいつまでつづくのか。16日(金)には久し振りの晴れマークも付いているが、翌日から以降はまた雨や曇りマークばかり。

 長雨で湿気が高い、だから洗濯物を乾かすのが大変だ。いかにも金沢の冬らしいが、今年は寒さの到来がちょっと急ぎ足のような気がする。ただ、さすがにこれから先、ずっとこんなわけではないだろうから、12月に入れば意外と暖かくなり晴天がつづくかもしれない。なにしろ、今年の正月は雪がまったくなかったし、長期予報によると暮れから来年にかけて暖冬傾向らしい。

 地球の自転と公転、さらに地軸のブレなどの影響で毎年季節の変動が繰り返されるわけだが、それにしても僅か2千メートルから3千メートルの山々に隔てられているだけなのに、狭い日本列島、日本海側と太平洋側とで冬の季節がなぜこんなに違うのかと感嘆せずにはいられない。

 この時期、連日晴天がつづく太平洋側の住民が金沢を訪れたらさぞかしビックリすると思う。一日中、雷が鳴りっぱなし。深夜になっても、ピカッ、ドド〜ン、バリバリ、ゴロゴロゴロ…、いつもは熟睡できる人でも寝不足になることを保証する。全国で一番落雷の多い都市金沢、自慢? しようか。